アブラムシの意外な侵入経路

2022.01.24

工場の事務所や高清浄度な生産エリアで、アブラムシ類やアザミウマ類のような植物由来
の昆虫が捕まる事が時々あります。
植物などない工場の中で、何故これらの昆虫が見つかったりするのでしょうか?

見落とされがちな昆虫侵入経路として、「衣服に付着しての持ち込み」があります。

アブラムシ.png

写真:衣服に付着したアブラムシ類

アブラムシ類やアザミウマ類は空中を漂うように飛んでいて、人間にぶつかると、そのまま
服などに捕まって建物の中へ入ってきてしまうことがよくあります。
また、力が弱い昆虫なので、服の繊維や髪の毛などに絡まって持ち込まれてしまう事もあり
ます。

普段は、あまり気にしていないかもしれませんが、虫は意外と服などに付着しています。
私の経験ですが、街路樹のある道を自転車で通過した後に上着を脱いで表面を確認したとこ
ろ、アブラムシやグンバイムシの仲間が3個体も付着していたことがありました。

工場内での、作業衣への着替え、エアシャワーや吸引型の塵埃除去装置などの使用は、この
ような昆虫の持ち込みを防ぐ目的もあります。
もし、持ち込みと思われる昆虫の捕獲が続くようであれば、更衣室の位置や、持ち込み防止
のための運用方法などに何か問題があるのかもしれません。

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