建物外周のゴキブリについて

衛生環境管理サービス

倉庫の防虫を行っていると、ゴキブリが問題になることがあります。

と言いましても、私が担当する現場は医薬品や医療品の倉庫が多く、これらの倉庫内でゴキブリが繁殖する事は殆どありません。保管庫内には餌や水が無く、ゴキブリの繁殖には不適な環境であるためです。しかし、年に数回、ゴキブリが捕獲された例があります。これはつまり、荷物などについて建物内にゴキブリが持ち込まれたか、もしくは「外周に生息するゴキブリが侵入」してきてしまっていることが原因と考えられます。

今回は、この外周に生息するゴキブリについて、どう対応するか考えてみましょう。

 

まず前提として、内部で繁殖する可能性は低かったとしても、ゴキブリの捕獲があることは問題です。ゴキブリは縦横無尽に歩き回り糞をする他、紙などを齧ることがあるため、製品の汚損や破損の原因となります。また、他の昆虫に比べて、屋内でも長期間生きる事ができるため、その期間中は混入や汚損の恐れが続く事になります。連続した繁殖はできなかったとしても、屋内に卵を産み付ける性質はありますし、1度の産卵で(1個の卵鞘から)10以上の幼虫が生まれます。餌が無いので長く生きることができなかったとしても、これらの幼虫それぞれが汚損や混入の原因になります。

やはりゴキブリは、製品管理を行う上では居ないに越したことはない生き物なのです。

 

さて、ゴキブリはどこにいて、どこから入ってくるのでしょうか?

私が普段担当している大阪では、野外でゴキブリを見かける事は一般的です。夏場などは、夜にワモンゴキブリやクロゴキブリが道路を歩いている様子などをよく見かけます。関西以南の暖地や東京などの都市部などでも、このような光景は見られると言います。ゴキブリは屋内の生き物という印象がありますが、意外と屋外にも生息しているのです。

では、このゴキブリは、昼間はどこにいるのでしょうか。

意外に多いのが、緑地になります。木の洞や石の下などに潜み夜間になるとどこから出てきます。建物周辺ですと、プランターの下などに潜むことが多いとされています。また、枯れ草や落葉を積んでいたりすると、それがゴキブリの潜み場所になってしまう事があります。ゴキブリが侵入して欲しくないエリアの付近には、これらゴキブリの「潜み場所」になる環境はなるべく作らない方がよいでしょう。

また、倉庫などでは、建物外周に雨水などを排水するための桝が作られています。これらの桝やそこからからつながる排水溝の中などにゴキブリが潜んでいるパターンもみられます。これらにゴキブリが住み着いている場合には、薬剤散布などでの対策が有効になります。

その他、基本中の基本ですが、建物の周りにゴミなどが放置されていると、それがゴキブリの潜み場所になることがあります。意外と見落としがちなものとして、段ボールや古いパレットなどがあります。犬走などにこれらが放置され、ゴキブリの潜み場所になってしまっていた例がいくつかありました。私が、屋外でクロゴキブリなどを探す際には、まず放置された段ボールなどが無いか探します。それくらい、野外に放置された段ボールは、ゴキブリの潜み場所になりやすいのです。また、極端な例ですが、先日道路に放置されていた煙草の箱を拾い上げた際に、中からゴキブリが10匹ほど出てきた、という事がありました。この煙草の箱がいつから放置されていたものかはわかりませんが、こういった小さなゴミでもゴキブリの潜み場所となるということがわかります。

ゴキブリの侵入対策には、薬剤の散布など様々な方法がありますが、まずは、建物周辺にゴキブリの潜み場所を作らない事が大事なのではないでしょうか。

 

ペストコントロール業務管理部技術部長

この記事を共有
衛生環境管理サービス

お問い合わせ

環境整備などでお困りでしたらお気軽にご相談ください。