「緑地管理」は「防虫管理」緑地管理で工場にもたらすメリットとは?

2012.09.30

先日、中・西日本の6電力管内で、今夏の節電目標がほぼ達成されたというニュースを耳にしました。空調温度を調節したり、照明をこまめに切ったり、エレベーターの使用を控えたり・・・。みなさんの職場でもさまざまな節電の努力をされたのではないでしょうか。

なかでも今年は『緑のカーテン』を育てている職場が増えたように思います。
緑のカーテンとは、建築物の外側に植物を生育させることで建築物の温度上昇を抑制する省エネルギー手法ですが、『緑』の利用は今に始まったことではありません。

たとえば工場の緑地は、工場から発生する騒音や振動を軽減させたり、夏季の断熱や冬季の保温による省エネルギーを推進したりします。また『緑』には人に潤いや安らぎを与え、工場の職場環境の向上を図る効果があります。

工場の緑地にはこうした重要な役割があるのですが、注意しなければならないことがあります。
樹木の落ち葉や雑草地帯などは、"昆虫類や鼠族の生息地"となる恐れがあるのです。
緑地の除草や樹木の剪定などの手入れを怠ると、昆虫類や鼠族が繁殖し、建物内に侵入し製品に悪影響を及ぼす危険性が非常に高くなります。

では、緑地に生息する昆虫類や鼠族の防除対策はどのようにすればよいのでしょうか。
(1)除草や剪定といった緑地管理を定期的に行うこと。
(2)植栽はできるかぎり建物に隣接させないこと。
(3)植栽には、昆虫類がつきにくい樹種を選定すること(昆虫類がつきやすい樹種を避ける)。
以上のように、昆虫類や鼠族が好む環境を作り出さないこと、これらを寄せ付けないような環境を維持することが重要となります。

昆虫類がつきにくい樹種:カイヅカイブキ、スギ、ヒノキ、クス、シイ、ヒバなど
昆虫類がつきやすい樹種:サクラ、ツツジ、サツキ、ケヤキ、ヤマモモ、ツバキなど

カイヅカイブキ
▲カイヅカイブキ

サツキ
▲サツキ

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