アスベスト診断の手法統一とアスベストの目視調査についての解説

2012.10.31

先日アスベスト診断士の「質」についての記事を新聞で目にしました。
アスベストの目視調査は、お客様にとってブランクな作業が多くわかりにくいのではないかと感じました。ですので、今回はアスベスト診断士と目視調査について解説いたします。

アスベスト診断士の主な仕事はアスベストの目視調査です。

目視調査では、対象となる建築物の設計図書から施工年・使用建築材料名(メーカー・商品名)・使用箇所などを調べた後、現地にて資料どおりに施工されているか、改修による変更点などは無いかを目視で確認し、アスベスト使用の有無を判断します。

資格の名前から「アスベスト診断士は建築材料を目で見ただけでアスベストの使用の有無を判断できるのではないか?」と勘違いされがちですが、客観的な理由無く目視のみでアスベスト含有の有無を判断することはほとんどありません。
(ガラスや金属など建築材料の素材が明白で、なおかつその素材にアスベストが含有していないことが明白である場合は判断することもあります。)

だからこそ、アスベスト診断士にとって建築材料の種類やアスベストの使用履歴を知っていることはとても大切です。弊社は長年空気中・建築材料中のアスベスト測定・分析に携わってまいりました。この長年にわたる情報と経験の蓄積こそが冒頭にお話した「質」に他ならないと考えております。アスベストのことでお悩みの際は、是非お問い合わせください。

先月国土交通省はアスベスト診断に関わる新たな資格制度を来年に向けて策定し、調査手法を統一すると発表しました。この資格制度策定の動向にも注目しながら、今後も上質な調査に努めたいと思います。

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