建築物の石綿含有建材調査の注意点

環境測定・分析サービス

皆さんは建築物の石綿含有調査について注意することは何ですか?と質問されましたらどのようにお答えになるでしょうか。普段、私が調査する際に注意していることを二点ほどご紹介しようと思います。

 

〇石膏ボードでの石綿含有判定をする注意点

・    防火材料認定番号の確認だけでは、石綿含有の判断が出来ない場合がある。

 

-        認定番号 第2014号 9mm厚 化粧石膏吸音ボード

-        認定番号 第2019号 9mm厚 準不燃石膏吸音ボード

-        認定番号 第1004号 9mm厚 不燃石膏積層板

 

上記の3つの防火材料認定番号に関して、アスベストを使用しなくなった後の期間も同一の防火材料認定番号が使用されている期間がある為、含有の有無に関しては製造者及び※含有製造時期の確認が必要となってきます。

[※含有製造時期:1970年(昭和45年)~1986年(昭和61年)]

 (一般社団法人 石膏ボード工業会 2024.12.27資料 引用)

〇無含有建材での注意点

・    建材自体が石綿無含有と判断されても、副資材に石綿が含有されている場合がある。

 

-        RC下地に施工されているクロス等の下地調整材(モルタル等)

-        石膏ボードと表面仕上げ材の間に使用されている間詰めのパテ

-        Pタイルや長尺シートの接着剤や下地調整材(レベリング材)

 

要は建材その物だけでなく、上記のような副資材などにも注意が必要ということです。副資材等は2006年8月31日までは分析を実施するほうが良いでしょう。

 

今回、ご紹介したのは石綿含有調査することに対して注意することの一部分になります。少しでも、石綿含有調査の業務に取り組まれている方へお力になれればと思います。

 

当社では

  • 建築物石綿含有建材の調査
  • 石綿含有と疑われる建材の分析
  • 石綿除去時の環境(空気中)等に分布する粉塵の検査 等を行っております。  

改修・解体での建材のお取り扱い等でお悩み事が御座いましたら、お気軽にご用命下さいませ。

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