【石綿含有建材調査】吹付けバーミキュライトの見落としにご注意を!!

Environmental Testing Services

バーミキュライトは、人工軽量骨材であり、断熱、吸音、不燃に優れています。

セメントなどを結合材として吹付けられたものが吹付けバーミキュライトです。

主に古い一戸建て、アパート、団地の天井面に施工されていることが多いです。

バーミキュライト(ひる石)は鉱物の一種であり、1960年~1990年頃に製造されていたも

のはアスベストを不純物として含んでおり、その期間に施工された吹付けバーミキュライト

にはアスベストが含有されているものがあります。また、不純物として含有しているケース

以外にも、他の吹付け石綿と同様に剥落を防止する為の繋ぎ材として意図して添加されてい

るケースもあるようです。

経年数が高い建物では建築当初の施工面は劣化し、バーミキュライトが剥落しているのを見か

けることがあります。表面に吹付けバーミキュライトが目視で確認できれば判別が容易なので

すが、古い建物になる程劣化した天井は以下のように修繕され、目視確認だけでは判別がつき

にくい場合があります。

  • ●吹付けバーミキュライトの上から違う材が上塗りされ、表面の見た目はバーミキュライトの
  •  色合いや風合いが確認できない。
  • ●幕天井工法という、劣化したバーミキュライトの剥落を防止するために幕のようなシートで
  •  天井が覆われており、一見ビニルクロス貼りのようにも見えるので、実際に天井面を触って
  •  覆っているシートを剥がして確認しないと見つける事ができない。

目視調査の前に書面調査で建築当初の設計図面から使用している材料を確認できていれば、判

別がつきにくい状況でも吹付けバーミキュライトを確認する事は可能ですが、調査材料として

建築当初の書面情報がない場合は特に注意が必要です。

石綿含有の吹付けバーミキュライトについては「吹付け石綿(レベル1建材)」として扱う事と

されていますので、解体・改修前の事前調査では吹付けバーミキュライトの見落としには十分な

注意が必要です。

※全ての吹付けバーミキュライトにアスベストが含有している訳ではございません。

当社では、様々な用途の建物の石綿事前調査の実績がございます。

石綿の事前調査についてお困りの際には、お気軽にご相談ください。

       

バーミキュライト.png

            天井に施工された吹付バーミキュライト

       

バーミキュライト2.png

          天井に施工された吹付バーミキュライトの上

          から別の塗材が上塗りされており、バーミキ

          ュライトの色合いが確認できない。一見リシ

          ン吹付のようにも見える。

       

バーミキュライト3.png

          劣化したバーミキュライトの剥落を防止する

          ために幕のようなシートで覆う幕天井工法。

          一見ビニルクロスのようにも見えるのでシート

          内部の吹付けバーミキュライトを見落としがち。

Share this article
Environmental Testing Services

Contact

Please feel free to contact us if you have any problems with improving the environment.