~クリーンルームでの塵埃・防虫対策(R構造)~
2025-11-24

皆様は、床と壁が緩やかなカーブ状でシームレスに繋がっている部屋を見た事は無いでしょうか。
この造りは『R構造』と呼ばれる建築法になります。
R構造で造られた建物にはどの様な効果が有るのでしょうか。
<R構造のメリット>
一般的な建造物の造りでは、概ね壁と床の角度は90℃の直角で設計されています。
壁と床はそれぞれ違う部材で造られており、その接地部の隙間閉塞と保護の為『巾木(はばき)』
と呼ばれる部分が存在します。
皆さんはモップや掃除機で床を掃除する時に、巾木の部分に溜まったゴミが取り辛いといった
経験をされた事は無いでしょうか。壁から数ミリ~数センチ出っ張った巾木の部分には埃が溜まり
易く、清掃するのが手間なので、放置された巾木の埃を良く見掛けます。
R構造のメリットとして、その構造上床の隅にゴミが溜まりにくく、且つ清掃がし易くなる
といったメリットが有ります。R構造は壁と床が同じ部材で造られているものが多く、巾木が必要
ない為、巾木部に埃が溜まる心配も無く、巾木が欠けたり、剥がれかかったりした部分にカビや
虫が繁殖するといった不衛生な環境も出来にくくなります。
<R構造のデメリット>
R構造のデメリットとして、壁にピッタリとくっつけて棚や機械を配置する事が難しくなる為
壁際に無駄なスペースが生まれ易くなります。
特殊な工法の為、通常より建設費用が割高になってしまう事などがあります。
上記の様に、R構造には衛生的な環境作りをし易くする効果があるので、高い清浄度を求められる
病院や生産工場等で多く取り入れられています。

Contact
Please feel free to contact us if you have any problems with improving the environment.

