~クリーンルームでの塵埃・防虫対策(R構造)~

Hygiene and environment management services

皆様は、床と壁が緩やかなカーブ状でシームレスに繋がっている部屋を見た事は無いでしょうか。

この造りは『R構造』と呼ばれる建築法になります。

R構造で造られた建物にはどの様な効果が有るのでしょうか。

 

<R構造のメリット>

一般的な建造物の造りでは、概ね壁と床の角度は90℃の直角で設計されています。

壁と床はそれぞれ違う部材で造られており、その接地部の隙間閉塞と保護の為『巾木(はばき)』

と呼ばれる部分が存在します。

皆さんはモップや掃除機で床を掃除する時に、巾木の部分に溜まったゴミが取り辛いといった

経験をされた事は無いでしょうか。壁から数ミリ~数センチ出っ張った巾木の部分には埃が溜まり

易く、清掃するのが手間なので、放置された巾木の埃を良く見掛けます。

R構造のメリットとして、その構造上床の隅にゴミが溜まりにくく、且つ清掃がし易くなる

といったメリットが有ります。R構造は壁と床が同じ部材で造られているものが多く、巾木が必要

ない為、巾木部に埃が溜まる心配も無く、巾木が欠けたり、剥がれかかったりした部分にカビや

虫が繁殖するといった不衛生な環境も出来にくくなります。

 

<R構造のデメリット>

  R構造のデメリットとして、壁にピッタリとくっつけて棚や機械を配置する事が難しくなる為

  壁際に無駄なスペースが生まれ易くなります。

  特殊な工法の為、通常より建設費用が割高になってしまう事などがあります。

 

上記の様に、R構造には衛生的な環境作りをし易くする効果があるので、高い清浄度を求められる

病院や生産工場等で多く取り入れられています。

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