室内環境中のホルムアルデヒドについて

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住宅や学校などの改修工事に伴ってホルムアルデヒド等室内化学物質の気中濃度測定を行うことがあります。

工事後に行った測定でホルムアルデヒドの濃度が国で定められた室内濃度指針値を超えた場合、工事に使用された接着剤・塗料や合板などの建材に含まれる防腐剤等の要因が疑われますが、工事の事前測定においてもホルムアルデヒドが検出される場合があります。

この場合、工事がまだ行われていないため前述のような工事由来の要因は排除されますが、以下のような要因が考えられます。

●その建物において接着剤や合板等ホルムアルデヒドを含有する物が使用されていた又は置かれていた場合、室内濃度指針値を超えるリスクが高くなります。

●DIYもホルムアルデヒド対策品を選んで使用しないと室内濃度指針値を超えるリスクが高くなります。

●古い建築物の場合、シックハウス対策が行われていないために使用されている建材等に含まれる濃度が高く、何年も長期にわたってホルムアルデヒドが発散し続ける場合があります。

●喫煙される場合、煙草の煙にもホルムアルデヒドやアセトアルデヒドが含まれています。

●人も含め生物が代謝する過程でホルムアルデヒドを生成することがあります。

飲酒するとエタノールが分解されてアセトアルデヒドが生成されますが、お酒にはエタノール以外のアルコール類も含まれるためホルムアルデヒド等各種アルデヒド類が生成されます。

このように様々な要因があるため、全くホルムアルデヒドが存在しない環境は殆どないかもしれません。

シックハウス測定で基準にしている室内濃度指針値は「現状において入手可能な毒性に係る科学的な知見に基づき、人がその化学物質の示された濃度以下の暴露を一生涯受けたとしても、健康への有害な影響を受けないであろうとの判断により設定された値」とされているので、まずは室内濃度の測定を行い、その結果がこの指針値に適合する範囲であれば安全性を確保できていると考えられます。

当社ではこのようなシックハウス測定等の環境測定を行っております。

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