アスベスト含有吹付材の劣化診断

Environmental Testing Services

吹き付けアスベストの劣化点検と安全管理について

古い建物では、かつて断熱や防音目的でアスベスト含有吹付材が使用されている場合があります。
アスベストは空気中に繊維が飛散すると健康被害をもたらすおそれがあるため、適切な管理が求められます。

 

石綿障害予防規則では、吹き付けられたアスベストが劣化などにより粉じんを発散し、労働者がばく露するおそれがある場合には、除去・封じ込め・囲い込みなどの措置を講じなければならないと定められています。

 

しかし、工事費用や建物の使用状況などの理由で、すぐに対策工事を実施できないケースもあります。
そのような場合は、定期的な目視点検による劣化診断が重要です。

 

点検では次のような項目を確認します。

  • 吹付材が剥がれ落ちていないか、欠損がないか
  • 表面に繊維が毛羽立っていないか
  • 下地から浮いていないか

これらの劣化状況を定期的に確認し、記録に残すことが求められます。

劣化した吹付材(毛羽立ちや欠落等がみられる)

吹付材の状態が良好であれば、通常の使用状態ではアスベスト繊維が空気中に浮遊する可能性は低いと考えられます。
ただし、経年劣化によって徐々に状態が悪化する可能性もあるため、定期的な診断と記録の継続が不可欠です。

 

また、除去を行わず「封じ込め」や「囲い込み」などの対策を実施した場合でも、
施工箇所の点検や空気中の総繊維数濃度の測定を行い、その結果を記録しておくことで、アスベストばく露リスクを把握することができます。

当社では、石綿含有建築物調査者の資格をもつ専門スタッフが多数在籍しております。
建物の吹付材の状態や劣化状況を確認したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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