2025年制定、改訂のクリーンルーム規格について(JIS B 9920-3:2025、ISO 14644-5:2025)

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2025年にクリーンルームの規格が相次いで整備されました。

1月には JIS B 9920-3:2025 が制定され、5月には ISO 14644-5:2025が第2版として改訂されています。

今回の規格を読んでみると、新しい技術や作業方法を示したものではなく、クリーンルームをどのような視点で評価し、どのような状態を維持すべきか、という考え方を整理した内容だという事が分かります。

 

二つの規格を順に説明すると・・・

JIS B 9920-3:2025 は、一言で言うならば、クリーンルームの試験方法を整理した規格です。これまでは、国際規格や技術資料、過去の測定実績などを参考にしながら、施設や管理者ごとに判断して評価を行うケースが多く見られました。

今回の制定により、清浄度回復性能、気流の挙動、設置済みフィルターの健全性といった項目が規格に基づいて整理されました。

清掃や保守の効果についても、現場で有りがちな「きれいになった」「問題なさそうだ」といったような感覚的な評価ではなく、測定結果や数値の傾向として説明できるかどうかが今まで以上に問われるようになります。

 

ISO 14644-5:2025 の第2版では、クリーンルームを設計ではなく、どのような運用で維持管理を行うかという考え方が規格により示されており、清掃自体はもちろん、作業者の動線や、資材類の持ち込み、環境モニタリング等といった要素が付属書という形でまとめられています。

これは、現場に新たな作業を増やすためというよりも、日々の運用を見直し、最適化する為の考え方として受け取るほうが、実際の感覚には近いのかなと感じています。

 

近年の世の中の流れの中で、清掃業務の位置付けも変化しています。単に決められた作業を実施するだけでなく、どのような方法で、どの頻度で、どの範囲を清掃し、その結果どのように維持されているのかを説明できることが必要になってきました。

清掃はクリーンルームを支える裏方的な作業ですが、環境管理全体の一部として評価される業務になりつつあります。

規格はただの文書としてあるものではなく、現場で活用されて初めて意味を持つ物だと思います。施設の用途等によって、取り入れる範囲や運用方法は異なりますが、今回の規格改訂は、クリーンルームの管理を標準化する一つの機会となっているのではないかと思います。

清掃もその一部として、技術と実務の両面から見直される段階に入ってきていると感じています。

 

このような新しい動向を踏まえた対応も行っております。些細な疑問でも構いません。クリーンルーム清掃・測定に関することは、ぜひ弊社までお声がけください。

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