床面の清掃について
2024-09-18

建物や部屋に入ったとき、無意識に視界に入る場所は床ではないでしょうか。
床がきれいだとお客様や利用者などが「快適な空間」と認識し、好印象を持ちやすくなります。
床は店舗や施設、企業に対して持つ印象を大きく左右するポイントでもあるのです。
そこで今回は床面の清掃についてお話します。
床面だけに限らずですが、清掃を大きく分けると「日常的な」清掃と「定期的な」清掃に分かれます。
日常的な清掃とは日々の活動でついた床の汚れを落とし、清潔を保つ事ですが、強い薬品や特殊な機械は使わずに行う清掃の事です。
しかし、毎日きちんと清掃をしていても歩行頻度が多いところや既存ワックスの劣化等により床面が黒ずんできます。
そこで定期的に機械洗浄やワックス塗布を実施することにより日常では落としきれない汚れを落とすことも大切です。
機械などを用いた定期的な清掃は綺麗に見えるだけでなく、他にもメリットがあります。
・床材の寿命を延ばす
定期的な床の清掃は、床材の寿命を延ばすためにも重要です。
日常的な清掃に加えて、定期的に機械などを用いて洗浄をし、その後ワックスを塗布すると、床に光沢が出て照明の反射により明るくなります。またワックスは汚れや傷などから床を保護することができます。
特に建物内の通路や搬入・搬出経路、人が多く行き交う所の床はワックスが劣化しやすくなります。
ワックスが劣化により剥がれて、汚れた床は劣化の進行が速くなる傾向があります。
床を保護し、劣化の進行を遅くするためには床の材質に合わせて適切な洗浄方法やワックスを使用する事もポイントです。
・事故のリスクを防ぐ
定期的な床の清掃が重要なもう一つの理由として、事故のリスクを防ぎやすくなることも挙げられます。
床にゴミやホコリ、油汚れなどが付着したままになると、日常的な清掃では取り除くことが困難になります。
その結果、汚れの蓄積により悪臭が発生したり、スリップ事故を起こしたりする可能性があります。
事故のリスクを防ぎ、施設を利用される方々が安全に施設を利用できる環境を整えるためにも、日常的な清掃に加えて定期的な床の清掃は重要です。
ここまで機械による洗浄とワックスの塗布について効果をお話しましたが、機械による洗浄も既存のワックスを完全に取り除くわけではなく、表面の汚れを削りとるようなイメージであるため、回数を重ねていくと洗浄だけでは落としきれなかった汚れが残った状態でワックスの層が重なっていきます。
このような状態になるとワックスの剥離清掃をし、床に残ったワックスをすべて取り除き、ほぼ新品の状態にリセットが可能です。(床に傷がつき、汚れが傷に入り込んでいる場合は剥離をしても汚れが取れない場合があります)
定期的な清掃をしても床に黒ずみがある場合は、残されたワックスが劣化している可能性がありますので、美観維持・床材維持のために、1〜2年に1度程度のペースを目安に、剥離清掃でメンテナンスがお勧めです。

最後に...近年、病院などの施設で多くなっているのがノンワックスタイプの床材です。
「ノンワックス」という通り、基本的にはワックスがけなしでメンテナンス性を維持できるためコストや手間が省けますが、「ワックスがけをしてはいけない」わけではありません。
光沢や床材の延命を求める場合はワックスがけをしても良いと言われています。
但し、ワックスをかける場合は必ず床材メーカー推奨のワックスを使うようにして下さい。
ワックスの種類によっては床材への密着が悪く、トラブルを招くケースがありますので要注意です。
当社ではお客様の環境や床材に合わせた清掃方法をご提案いたします。
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