クリーンルームに適した清掃ワイパー選び
2026-07-27

普段私たちが屋内清掃で使用している綿製の雑巾や糸ラーグモップは天然繊維・短繊維素材で作られており、繊維の脱落や発塵が起こり易く、清掃後に目を凝らして見てみると糸くずなどが残っている事が確認出来るでしょう。
病院の手術室や半導体製造工場の研究室など一般より高い清浄度が求められる『クリーンルーム』と呼ばれる部屋の清掃に当たって、これらの雑巾や糸ラーグモップを使用した場合、室内を綺麗にするどころか、かえって汚染を拡大させてしまう結果となってしまいます。
ここでは、『クリーンルームに適した清掃ワイパー選び』について解説をします。
クリーンルームで使用するワイパーに求められる性能は大きく分けて2つ有り
① 繊維脱落が少なく、低発塵性である
※異物混入(コンタミネーション)のリスクを低減出来る。
② イオン抽出物や不揮発性不純物を最低限に抑えて作られている
※不純物による半導体基板の故障リスクや、オペ室の手術台等の細菌汚染リスクなどを抑える事が出来る。
①を求める上で重要となるのが、ワイパーの素材やその製法です。
クリーンルーム用ワイパーの素材としては長繊維ポリエステル素材が優れていると言われ、切れ目のない連続した長繊維で編み込んで作る事で、繊維脱落や発塵が起こりにくいワイパーが作られます。
ISO5(旧米連邦規格 Class100)より高いクリーンルームでの使用を想定する場合、耐摩擦性・吸水性の他、繊維脱落や発塵を最低限に抑える必要が有る為、ワイパーの切断面が溶着加工(シールエッジ)されているものの方が適しています。
②に関してはワイパーの製造・加工がどの様な環境で行われているかがポイントとなります。
ワイパーを選定する際は、製造・梱包がどの程度のクリーンルームで行われているか、また必要に応じて他の溶剤との使用が可能か・オートクレーブ対応可能かなどを確認すると良いでしょう。これらの情報はメーカーのHPか、製品のデータシートから確認をする事が出来ます。(※クリーンルームでの使用を想定している製品には、概ねデータシートが存在します)
もしもオペ室の手術台や、研究室の半導体基板などに化学薬品等をこぼしてしまった場合、それらを素早く拭き取る必要が出て来るでしょう。この様な場合は吸水性の低いポリエステル素材の物より、吸水性の高いセルロース素材の使い捨て不織布ワイパーの方が適していると言えます。ですが、セルロースは天然繊維であり経年劣化での腐食性が有る事や、使い捨ての不織布ワイパーは長繊維ポリエステル製のワイパーと比較して、繊維脱落や発塵をし易い性質で有る事などが挙げられますので、お使いになる用途や状況に応じて使い分けをする事が重要となります。
クリーンルームでは、ワイパーも清浄度を維持するための重要な資材の一つです。用途や必要な清浄度に応じて適切な製品を選定することで、異物混入リスクの低減や品質の維持につながります。
クリーンルームに関する正しい清掃方法や資材選びでお悩みの際は、ぜひ当社へご相談下さい。

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