清潔エリアの壁材と異物混入問題

2020.09.14

清潔エリア等で実施しております昆虫相調査ですが、これからの時期チャタテムシ類が多数捕獲されることがあ
ります。
チャタテムシ類は、主に歩行性のトラップに捕獲される昆虫であり、左写真のように非常に微小な昆虫です。
そのため、目視で確認することは大変困難な昆虫です。高温多湿の環境を大変好みます。温度で大体18℃~35℃
くらい、湿度は70%以上といわれています。

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チャタテムシ類が多量に繁殖する大きな要因として、埃や真菌類(カビ)が挙げられます。清掃が行き届きにくい
床面の片隅に溜まったこのような埃や、外気温と室内の温度差が大きいことにより発生する結露などにより繁殖
するカビ、壁裏が湿気でぼろぼろになったことにより生じた隙間 等々です。

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製造エリア等の清浄エリアで使用されている壁材に関しても注意が必要です。建設段階での資材判断は適切でし
ょうか?
弊社のお客様で清浄エリアの壁パネルにペーパーハニカムボードが使用されており、湿気等の影響により内部で
チャタテムシ類が繁殖していたケースがありました。

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また、柱や基礎等で流し込むコンクリートの型枠に木材が使用されることが多いと思われますが、その残渣や木
枠自体が残っているケースも見受けられます。これらは全てチャタテムシ類の繁殖リスクに繋がります。

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昆虫相調査を実施しているお客様で現在お困り事やご要望ならびに、ご不明な点等がございましたら是非、当社
までご相談ください。

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