ペストコントロールで使われる略称用語
2025-05-27

ペストコントロールを行う上で、様々な専門用語が使われています。特にアルファベット3文字の用語が多く、混乱される方も多いようです。今回は、私が現場で聞かれることが多い、特によく使用する用語を4つ解説したいと思います。
【PCO】
Pest Control Operator(ペストコントロールオペレーター)もしくは、Pest Control Operation(ペストコントロールオペレーション)の略称です。
《PCO》は、人に有害な生物の活動を、人の生活を害さないレベルまでに制御する技術を意味する「ペストコントロール」に、「オペレーター(オペレーション)」をつけた用語で、「ペストコントロール事業者」や「ペストコントロール従事者」のことを指しています。つまり、我々のような防虫業者を総称して、PCOと呼びます。
【IPM】
Integrated Pest Management(総合的有害生物管理)の略称です。
もともとは、農業関係の用語でしたが、PCO関係では《IPM》は、害虫等の発生状況を見ながら、様々な手段を組み合わせ、安全かつ有効な方法で実施する害虫・鼠族の管理を意味します。
殺虫剤などの化学物質による防除に偏重せず、様々な手法を組み合わせて管理を行う考え方で、現在のPCOでは、この考えをもとに害虫等の管理を行うことが推奨されています。
【IGR】
Insect Growth Regulator(昆虫成長制御剤)の略称です。
薬剤の種類の一つで、《IGR》は、昆虫の脱皮や羽化を阻害する作用を持つ薬剤を指します。
PCOでは、カやハエなどの幼虫に対してよく使用されます。
【ULV】
Ultra Low Volume(高濃度少量散布)の略称です。
薬剤の散布方法の一つで、《ULV》処理は、高濃度の薬剤を霧状の細かな粒子(5~20㎛)にして、空間内に少量散布する方法です。空間に長時間浮遊するため、隙間に潜むゴキブリのフラッシングや、飛翔性昆虫に使用します。
参考文献
・公益社団法人 日本ペストコントロール協会 ホームページ
・防除作業従事者研修用テキスト/害虫防除業中央協議会
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