タカラダニの対策について

2012.03.26

5月になると、よく晴れた暖かい日に、建物の外壁などで0.5?1mmの赤いダニをたくさん見かけることはないでしょうか。このダニは『タカラダニ』と呼ばれるダニで、ここ10?15年で多くの建物で問題となっています。

タカラダニは、本州では3月初旬に孵化し、5月初旬?中旬に成虫となり、6月ごろまで野外で見られます。日光で暖まったコンクリートを好む性質があるため、よく晴れた日の工場の外壁やマンションのベランダなどで徘徊する姿を目にすることができます。

体長はかなり微小で活発に徘徊するため、壁の0.1mm程度のすき間からも侵入する可能性があります。刺咬被害の報告はありませんが、室内に侵入してきたり洗濯物に付着したりして迷惑がられる不快害虫です。

対策

・建物の気密性を強化する。
(建物の継ぎ目、窓枠、ドア枠のすき間などを封鎖する。パッキンを確認する。)
・3月の発生前に屋外のコンクリート部分を洗浄する。
(苔、花粉などの餌資源の除去。卵塊の除去。)
・大量発生している場合は、晴れた日に定期的に薬剤散布する。

タカラダニ科 Erythraeidae (蛛形綱 ダニ目 前気門亜目)

タカラダニ
胴体の形は角張った卵型(五角形)、体色は赤色。
脚は長く、幼虫は3対6脚、成虫は4対8脚。
タカラダニという名前は、セミに赤いダニがくっついていると宝物を抱えているように見えるということからついたと言われています。

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