アスベストによる健康被害

2021.03.08

石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、
肺がんを起こす可能性があることが知られています。
アスベストを含む空気を吸入すると、気道から肺の末梢に吸い込まれ、胸膜と呼ばれる
肺を覆う薄い膜や気管支に影響を与え、障害を引き起こします。

アスベスト関連の主な病気は以下のとおりです。

(1)石綿(アスベスト)肺
肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つです。肺の線維化を起こすも
のとしては石綿のほか、粉じん、薬品等多くの原因があげられますが、石綿のばく露によ
っておきた肺線維症を特に石綿肺とよんで区別しています。職業上アスベスト粉塵を10
年以上吸入した労働者に起こるといわれており、潜伏期間は15~20年といわれており
ます。アスベスト曝露をやめたあとでも進行することもあります。

(2)肺がん
石綿が肺がんを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、肺細胞に取り込ま
れた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされています。また、喫煙と深
い関係にあることも知られています。アスベストばく露から肺がん発症までに15~40
年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。治
療法には外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。

(3)悪性中皮腫
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜
等にできる悪性の腫瘍です。若い時期にアスベストを吸い込んだ方のほうが悪性中皮腫に
なりやすいことが知られています。潜伏期間は20~50年といわれています。治療法に
は外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。

(出典:環境省、厚生労働省、独立行政法人 環境再生保全機構)

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