手荒れは冬だけではありません

2010.02.06

立春も過ぎて暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
この季節は空気も乾燥して手荒れで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ところが、手荒れの原因は空気の乾燥だけではありません。
春でも夏でも、手荒れは一年を通して起こります。

手荒れの原因

皮脂腺から分泌された皮脂と水分が皮脂膜として皮膚を保護しています。この皮脂膜がはがされ角質の水分が蒸発し、皮膚が乾燥してかさかさになります。このまま放っておくと、かゆみ、ひび割れ、角質の硬化などが起こってしまいます。このような症状が手荒れです。

例)手洗いのしすぎ、 洗剤の使用、 ゴム手袋などによるアレルギー

手荒れの予防法

手荒れを防ぐためには、手の脂分を取りすぎないことが大切です。

①皮膚が乾燥した状態にならないよう、頻回の手洗いや手指消毒はひかえます。
(頻回に手洗いすると回復しかけた皮脂をまた取り除くことになり、皮膚の乾燥状態が続いてしまいます)
②手洗いのあと、手を濡れたままにしてはいけません。(水分が皮脂を取り除いてしまいます)
③水仕事はなるべくお湯で行わない。お湯を使う場合は35℃くらいのぬるま湯にします。(お湯は皮脂を溶かして皮膚の乾燥を早めます)
④洗剤は使用方法のとおり適正に希釈してから使います。(洗剤は皮脂をすぐに取り除いてしまいます)
⑤研磨材入りのスポンジ、メラミンスポンジ、ナイロンタオルなどは皮膚に刺激を与えやすいのでなるべくひかえます。
⑥少し大きめのゴム手袋を使います。(通気性をよくします)

手荒れの対策

手荒れが起きてしまった場合は、皮膚を乾燥させないこと、外からの刺激を防ぐことが大切です。

①ハンドクリームなどの保湿剤を塗って皮膚を乾燥から守ります。
②手洗いのあと手が濡れているときに保湿剤を塗り、その後余分な水分を取り除きます。
③指のささくれはひっぱてちぎらないようにします。爪切りなどでささくれを切り保湿剤を塗ります。

インフルエンザ対策としてしっかり手洗いをされていると思いますが、手洗いが思いもよらぬ手荒れを起こすこともあります。手荒れの原因を正しく理解して、手荒れを起こさないように注意しましょう。

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