局所排気装置上手く活用できていますか

環境測定・分析サービス

有機溶剤や特定化学物質等を使用する作業場では、局所排気装置を設置・稼働していると思いますが、稼働の仕方や周辺の環境によって有効に活用できていない場合があります。

今回は作業場で作業環境測定を実施する際に実際によく見られるケースと、その対策例をご紹介致します。

・外付け式フードが発生源から離れた位置に設置されている。

外付け式フードは、開口面では十分な排風量を確認出来ていたとしても、発生源から距離が離れてしまうと、排風量が著しく低下します。

フード開口面での排風量は、発散源までの距離の2乗に反比例しますので、距離が2倍離れると、排風量は、1/4になってしまいます。

逆に距離を半分に縮めると、吸い込み風速は4倍となりますので、フードと発散源を出来るだけ近づけて作業する事をお勧め致します。また、開口面にフランジを設置する事で排風量を向上出来るので、排風量が弱い場合は設置をご検討下さい。

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・局所排気装置の近傍で送風機を稼働させている。
送風機などの気流が強すぎると、場合によっては局所排気装置の排気気流を妨害し、有害物質を拡散させる可能性があります。排気装置の近傍で送風機を稼働させる際は、風量・風向を考慮して頂く事をお勧め致します。

・排気面付近に障害物が置かれている。
外付け式フードやプッシュプル型換気装置を使用する際、排気面付近に資材等が置かれていると、排気の気流に乱れが生じて、排気効率が低下する場合がありますので、排気面付近には極力物を置かない事をお勧め致します。

当社では局所排気装置インストラクター及び、局所排気装置等定期自主検査者が複数名在籍しており、上記以外にも局所排気装置に関して様々な目線からご提案させて頂きます。

お困り事等ございましたら是非、お気軽にお問い合わせください。

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