「見えない=きれい」ではない|色による汚れの見え方と拭き残し対策
2026-10-13
衛生環境管理サービス

手術室清掃において、ポピドンヨード消毒液や血液などの体液汚れは日常的に発生します。
一日の手術終了後に実施する清掃・点検の中で、汚れの「見えづらさ」による拭き残しが多く見受けられます。
本資料では、ポピドンヨードを例に、
色による見え方の違いと拭き残し防止の取り組み事例について紹介します。
ソフトナース

ソフトナースは汚染が付着しやすい物品の一つです。
- 黄色面:汚れが目立ちやすく、発見しやすい
- ピンク面:ポピドンヨードの色と近く、目立たず見逃しやすい
当社の対応
- 清掃中・清掃後に裏表の確認を徹底
- 洗濯後の判別として
- 色素が残っているだけか
- 実際に汚れが残っているか
→ 環境ワイプや手袋で擦り、色移りの有無を確認
麻酔器関連コード

術後、高頻度で汚染が見られる箇所です
- 明るい色のコード:汚れが分かりやすい
- 暗い色のコード:汚れが見えにくい
- 汚れと同系色のコード:ポピドンヨードに関して赤いコードは非常に見にくい

色の濃さや明るさが拭き残しのリスクに影響
当社の対応
→ 環境ワイプや手袋で擦り、色移りの有無を確認
ターニケット(止血帯)
特に拭き残しが多い部位の一つです。

- 白色部分:汚れが明確に確認できる
- 黒色部分:付着していても視認できない
当社の対応
→拭き取り後にワイプで色移り確認
除去できない場合は洗浄工程へ回す
体位固定用物品(合成樹脂製)
特に注意が必要なケースです。
- 色:黒色
- 状態:劣化あり、凹凸が多い

このような場合
- 汚れなのか
- 材質の劣化なのか
判別が困難になり、拭き残しにつながります。
さらに、
見えない汚れが蓄積 → 固着 → 除去困難
となるため、重点的な対応が必要です。
当社の対応
→拭き取り後にワイプで色移り確認
汚れ蓄積の確認の為、再度時間を置き色移り確認。
(ワイプの成分が浸透すると固着していた汚れが浮いてくるため)
まとめ
拭き残しは以下の条件で発生しやすくなります。
- 汚れの色と付着面の色が近い
- 表面が暗色(特に黒色)
- 材質の劣化や凹凸がある
つまり、
👉 「見えにくい=残りやすい」
という傾向があります。
清掃・点検時の重要ポイント
- 汚れやすい箇所だけでなく色による視認性の違いを考慮する
- 目視に頼らず
→ 拭き取り確認(色移り確認)を併用する - 劣化が進んだ物品は
→早期交換・別管理の検討
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