クリーンルーム清掃における安全衛生の考え方 ― 清浄度を守るために、まず“人”を守る ―
2026-02-09

クリーンルーム清掃は、製品品質を守るための重要な工程です。
同時にそれは、作業者が特殊な環境で作業を行う業務でもあります。
清浄度管理が徹底されていても、下記の様な状態では、安定した品質維持は実現できません。
・作業者に過度な負担がかかっている
・安全配慮が不十分
・体調不良やヒューマンエラーが起きやすい
なぜ「安全衛生」が清掃品質に直結するのか
クリーンルームでは、清掃品質 = 作業手順 × 作業環境 × 作業者の状態で決まります。
特に作業者の安全・健康状態は、以下に大きく影響します。
・清掃手順の遵守率
・見落とし・やり直しの発生
・異物混入リスク
・長期的な作業品質の安定性
つまり、安全衛生への配慮は「コスト」ではなく「品質投資」なのです。
① クリーンルーム清掃に特有の安全衛生ポイント
クリーンルーム清掃では、防護服・マスク・手袋などの着用が必須です。そのため、次のような不可を伴います。
・熱がこもりやすい
・呼吸が浅くなりやすい
・集中力が低下しやすい
適切な休憩設定、作業時間管理、体調確認は、清掃品質を維持するための前提条件になります。
② 洗浄剤・薬剤の安全管理
清掃に使用される洗浄剤・消毒剤は、適切に管理されていなければ、作業者の健康リスクとなります。次の内容を明確にすることで、安全性と清浄度を両立した清掃が可能になります。
・薬剤の選定基準
・希釈・使用方法の統一
・保護具の着用ルール
・SDS(安全データシート)の管理
③ 入退室・作業動線の安全配慮
・正しい入室手順の遵守
・清掃動線の整理
・転倒・接触事故の防止
これらは、作業者の安全確保と異物混入防止を同時に実現します。
国際基準が求める「人を含めた管理」
クリーンルーム管理の国際規格であるISO 14644 では、設備や清浄度だけでなく、運用・人・教育を含めた管理が重視されています。これは、クリーンルームの品質は「人の行動」で決まるという考え方に基づいています。
私たちが重視していること
弊社では、クリーンルーム清掃において「清浄度の維持」と「作業者の安全衛生」を切り離して考えません。
・作業者が無理なく、安定して作業できること
・清掃手順が継続的に守られること
・お客様の品質要求・監査基準に耐えうること
これらを実現するため、安全衛生を含めた清掃管理を行っています。安心して任せられる
清掃を行う為には、見えない「安全衛生管理」の積み重ねで支えられています。
作業者の安全が守られている現場こそ、清掃品質が安定し、トラブルが少なく、長期的に信頼できることに直結すると考えます。私たちは、人・環境・品質のすべてを守る清掃を通じて、これからもお客様のクリーンルームを支えていきます。
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