ノンアスベスト表示の注意点

2015.04.30

アスベストの調査を実施していると、設計図書や裏面印字などに「ノンアスベスト」や「ゼロアスベスト」と記載されている建築材料を見つけることがあります。もちろんこれは「この建築材料にはアスベストは入っていません。」という意味なのですが、有効なものとそうでないものがあることをご存知でしょうか?

その理由は国が定めた石綿含有製品の定義の変更にあります。

<石綿含有製品の定義の変化>※石綿協会HPより
昭和50年 石綿を、5重量%を超えて含有するもの

平成7年 石綿を、1重量%を超えて含有するもの

平成18年 石綿を、0.1重量%を超えて含有するもの

例えば平成9年に建築された建物に「ノンアスベスト」と記載された建築材料が使用されていたとしても、現在の基準に照らすと1重量%未満0.1重量%以上でアスベストが含有している可能性があるため「アスベストが入っていない建築材料」として取り扱うことは出来ません。(※分析調査などを行なうか、販売メーカーなどの確認を得た場合などはこの限りではありません。)

もし、「ノンアスベスト」という記載を設計図書などで見かけられることがあれば、その年代もあわせて確認していただくことが重要なポイントとなります。正確な情報をもとに判断を行い、より安全な作業環境を確保していただければと思います。

弊社では、アスベストに関して、含有分析や目視調査等も行っております。
お気軽にご質問・お問い合わせ下さい。

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